蜂の子として食べられる蜂の種類は?
蜂の子は、蜂の幼虫やサナギです。蜂には多くの種類がありますが、あらゆる種類の蜂の幼虫を蜂の子として食べることができます。
現在、蜂の子として主に食べられているのは、クロスズメバチ・オオスズメバチ・ミツバチです。
あらゆる種類の蜂の幼虫が食用になる
蜂の子は、蜂の幼虫やサナギのことです。蜂には、スズメバチ・クロスズメバチ・ミツバチ・アシナガバチ・クマバチなどの数多くの種類があり、すべての蜂の幼虫やサナギが「蜂の子」と呼ばれます。
大正時代に蜂の子の食習慣に関する大規模な調査が行われ、あらゆる種類の蜂の子が全国的に食用とされていたことが確認されています。基本的に、どんな種類の蜂の幼虫でも蜂の子として食べることができます。
蜂の子として食べられている一般的な蜂の種類
現在蜂の子として主に食べられているのは、クロスズメバチ・オオスズメバチ・ミツバチです。
クロスズメバチ
蜂の子としてもっとも多く食べられているのが、クロスズメバチです。
クロスズメバチは体長10-18mmで、全身が黒く、白や淡黄色の横縞模様があります。
クロスズメバチは土の中に巣をつくるため、「ジバチ(地蜂)」と呼ばれます。また、地域によって「ヘボ・タカブ・スガレ」といったさまざまな呼び名があります。
クロスズメバチは地域の文化の一部になっている
岐阜県の東濃地方などではクロスズメバチの蜂の子を「へぼ」と呼び、蜂の子の炊き込みご飯である「へぼめし」が郷土料理として定着しています。
また、長野県の一部地域では「すがら・すがる・すがれ」などと呼ばれ、クロスズメバチを追いかけて巣をみつける「蜂追い(すがれ追い)」が大人のレジャーとして楽しまれています。
養殖も盛んに行われている
クロスズメバチは、巣箱での養殖も盛んに行われています。
クロスズメバチの養殖は岐阜県・長野県・愛知県などで特に盛んで、これらの地域では育てた巣の大きさを競うコンテストが毎年秋に行われています。
(参考URL)
古くから食用にされてきた、クロスズメバチの蜂の子https://www.iomlondon.org/aboutus.htm
オオスズメバチ
オオスズメバチは、スズメバチ類の中で最も大型です。働き蜂は27-40mm、女王蜂は40-45mmにもなります。
オオスズメバチの蜂の子は古くから全国的に食用とされており、蜂の子の中で最も美味とされています。
オオスズメバチの蜂の子は通販でも購入できますが、1匹あたり500円以上の値段がつけられています。
ミツバチ
肉食のスズメバチ類だけでなく、ミツバチの幼虫やサナギも蜂の子として食べられています。
蜂の子として利用されるミツバチの幼虫は、基本的にオスだけです。ミツバチのメスはハチミツやローヤルゼリーの生産に必要なため、蜂の子としては利用されません。
ミツバチのオスは、ミツバチの食料が豊富な4-6月にしか生まれません。ミツバチの蜂の子は、オスが生まれる春から初夏に採取されます。
ミツバチの蜂の子は、主にサプリメントの材料や佃煮などの加工品に利用されています。
その他の蜂
以上の蜂のほか、キイロスズメバチやアシナガバチの幼虫も蜂の子として食べられてきました。
キイロスズメバチは都市部にも生息していますが、大変危険なため、素人が蜂の子を採取しようとしてはいけません。巣の駆除は専門の業者に依頼しましょう。
アシナガバチは害虫を駆除してくれる益虫として知られています。以前はアシナガバチの蜂の子も一般的に食べられていましたが、現在はほとんど採取されていません。
以上のように、蜂の子として食べられる蜂にはさまざまな種類があります。
蜂の子を購入する際には、どの種類の蜂が使われているのか確認してみましょう。
(参考URL)
蜂の子にも種類がある!
http://attaka.main.jp/type.html
食べる事ができる蜂の子の種類
https://www.acucouncil.org/kind.html